とても貴重な経験ができたし、娯楽としても楽しめた。裁判傍聴の流れ、注意点、傍聴した裁判の内容について書く。
傍聴のきっかけは、「どんな人が、どういう思惑で罪を犯し、どんな風に量刑が決まるのか」気になった。
あと、ゲーム:逆転裁判をプレイしたことがあるので、単純な興味だ。
裁判傍聴はいろんな意味でおすすめ 概要
引用元:裁判所-裁判所ナビ
裁判傍聴とは
実際に裁判が行われているところ(法廷)に行き、裁判を見聞きすること。
開廷中なら、誰でも自由に無料で傍聴できる。
傍聴までの流れ
- 傍聴したい裁判を決める
- 裁判所に行く
- 裁判所内の法廷に移動する
- 傍聴席に座って傍聴
- 好きなタイミングで法廷から出る
当日裁判所内の掲示か、ネットで改定日情報を確認する
入り口で持ち物検査がある。人気の裁判だと整理制になることも。
傍聴時の注意
平日のみ開催。法廷内では静かにし、撮影・録音は禁止なので機器(スマホ含む)は出さない。
服装は自由で、実際に来ていた人もラフな格好が多かった。
裁判の内容は裁判所やネットでも公開されているし、人に話しても問題ない。
ただ、プライバシーを尊重したいので、ブログでは内容についてぼやかして書いていく。
裁判傍聴はいろんな意味でおすすめ レビュー
概要
傍聴したのは、ずばり殺人事件。夫が妻を殺したケース。
殺意のない暴力を振るって死んでしまった、傷害致死。いわゆる「殺すつもりはなかった」というやつだ。
事前にわかるのは、なんの罪かと裁判の状況だけなので、どんな人が誰を殺したかや詳細は裁判傍聴してみて初めてわかった。
窃盗や脱税など金品に関わる事件は、なんとなく想像がつく。
殺人事件は、今まで「殺してやりたい」とまで思ったことはなく、想像がつかないため興味があった。
事件の流れ
- 定年した夫と、家事をせず引きこもる妻の二人暮らし
- 老後の不安や家庭内のストレスが溜まっていた夫
- ストレスから夫が妻を殴ってしまう
- ぐったりしていたのを不安に思い、夫が救急車を呼ぶ
- 夫が救急隊に「自分が殴ったからかもしれない」と話していたことから、事件発覚
- 妻が病院で亡くなる
裁判の争点
明確な殺意の有無によって、殺人罪なのか傷害致死罪なのかが別れる。
自首をすれば量刑が軽くなるので、自首が成立するかどうかもポイント。
検死の結果、DV(家庭内暴力)の痕跡はなく、手足を素手で殴った結果、持病との関連もあり亡くなってしまったとのこと。
また、警察には直接話していないが、救急隊員に自分が殴ったと話したことで通報されたこと。
判決まで確認しなかったが、おそらく傷害致死罪の自首成立になるんではないかと感じた。
生々しいやりとり
夫婦の生い立ちと馴れ初め、結婚後の生活、事件発生前後の詳細なやりとり、救急隊員との会話などが開示される。
聞いているのが申し訳なくなってくるほどだ。
犯人については少なからず仕方がないと感じるが、被害者の情報も開示されてしまうのは、少し理不尽に感じる。
しっかりしていそうな旦那さん
聞いていた限りでは、真面目に勤め、家事も自分でやって妻を支えていた印象。
法廷にも来ていて、ハンカチで顔を覆って泣いている様子もあった。
普通の人が、些細な理由で事件を起こしてしまうんだなと感じた。
思っていたよりも事務的な流れ
やはりドラマやゲームとは違い、淡々と進む。「意義あり!」のように、話を遮ったりすることは一度もなかった。
今回のケースは、もう被害者がいないことと、争点が少なかったせいもあるだろう。
裁判員制度を身近に実感
執行官と並んで、一般から集められた裁判員が座っていた。刑が重い刑事事件のときに呼ばれるとのこと。
裁判中、裁判員は居るだけの存在になっていた。内容を聞いて、判決のときに票を入れるのが主な役割だろう。
裁判傍聴はいろんな意味でおすすめ まとめ
とても貴重な経験ができて、行って良かった。
社会勉強にもなるし、娯楽としても楽しめるのでおすすめだ。
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