ジョジョは細かな心理描写・リアリティ・不気味さ・かっこよさを持つ最高の作品だ。どれから見るべきか・作品の雰囲気・人気の秘密・あらすじを紹介する。
ジョジョの奇妙な冒険を知ってはいるが「絵が受けつけない」「たくさんあってどれを見たら良いかわからない」と思っていないだろうか。僕も20年前はそう思っていたが、今では全巻持っている。電子書籍派の僕が持っている、数少ない紙の本だ。
ジョジョ概要
ジョジョの奇妙な冒険シリーズは、荒木 飛呂彦が1987年から週刊少年ジャンプで連載開始し、ウルトラジャンプで今も連載され続けているマンガシリーズ。本シリーズとしてPart1~Part8があり、外伝マンガや小説も発行されている。これだけに留まらず、ゲーム化・アニメ化・実写化されたり、フランスのルーヴル美術館に展示されるほどの、超人気シリーズだ。
作風はPartによって少し違いがあるが、大筋は主人公が能力を使って敵と戦う、能力バトル物だ。ここに、細かな心理描写・リアリティ・不気味さ・独特のセリフやポージング・敵には敵の正義があることなどが加わり、独自の世界観と魅力になっている。ハンターハンターや嘘喰いから似た空気が感じられる。
主人公は通称「ジョジョ」と呼ばれる、ジョースター家の血を引く人間。各Partで主人公が代わるが、すべてジョースター家の血筋だ。各Partで直接話が繋がっているわけではないので、どこから読んでも楽しめるものとなっている。
さて、大ファンの僕としては全て見てほしいのだが、長編で見るのが大変だと思う。少しでもジョジョの魅力を知ってもらえるよう、入門におすすめのPartを紹介しよう。ジョジョファンの間では、Partのことを「部」と言い表すことが多いので、ここからはそのようにする。
三部 スターダストクルセイダース
空条承太郎(くうじょう じょうたろう)が主人公。略してジョジョ。このあとの部にも出てくる、ジョジョの中でも有名なキャラクターだ。僕はこれを題材とした格闘ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産」でジョジョを知った。
あらすじ
承太郎がある日、喧嘩で留置所に入れられるが、悪霊に取り憑かれたが周りの安全のために留置所を出ないと言う。そこに祖父のジョセフとその友人アヴドゥルがやってきて、その悪霊は精神エネルギーが形となった「スタンド」というものだと説明し、自分のスタンドを見せる。
同じくジョースター家の血筋である、承太郎の母親ホリィにもスタンドが発現するが、制御できず肉体が蝕まれることになる。スタンドが発現した原因が、死んだはずのジョースター家の宿敵DIO(ディオ)であることがわかり、承太郎たちはホリィを救うため、DIOを倒すための旅に出る。その途中で仲間やいろんな人に出会いつつ、DIOの刺客と激しく戦うこととなる。
魅力
まず承太郎がかっこいい。クールで頭が良くて強い高校生で、いつも学帽を被っている。花京院という高校生も出てくるが、学園モノ的な展開はほんとの序盤のみなのも、渋くて良い。
スタンド使いの犬、イギーもかっこいい。人間に媚びを売らず硬派だが、人間思い。人間とは話せないが、自分の心理描写でよく喋る。後半で仲間を助けるシーンは、いつ見ても泣きそうになる。登場時と活躍時で作画が大きく変わっているのもおもしろい。
そして、ジョジョ特有の日常。エジプトへ向かうのだが、途中各国の文化だったりマナーを説明する描写がある。インドでチャイを飲んだり、物乞いに財布を盗られたり。ためになるし、リアリティがあっておもしろいと感じる。
この部から本格的に能力(スタンド)バトルが始まり、戦いの展開やキャラが増えておもしろくなる。
四部 ダイヤモンドは砕けない
東方仗助(ひがしかた じょうすけ)が主人公。略してジョジョ。三部から10年後の話。作者の故郷である宮崎県仙台市が舞台で、街の地図が出てきたり、作者の知り合いを参考にした、濃いキャラが出たりと、日常的な描写が多い。
あらすじ
ジョースター家と関わりのある仗助を探すため、承太郎は街にやってきた。仗助は、ジョースター家の話・街に邪悪なスタンド使いが住んでいることを知らされ、殺害された祖父に代わり、街を守るために戦うことを決意する。
魅力
ジョジョの日常がや心理描写がより濃く描かれている部で、感情移入がしやすくて楽しい。例えば、仗助を含めた高校生の仲間をメインにして話が進むが、先輩に因縁をつけられたり、新しくできたイタリアンの店に行くなどのエピソードがある。
岸辺露伴(きしべ ろはん)もおもしろい。20歳の天才漫画家でわがままだがしっかりと芯があり、モラルは持っているというキャラクター。外伝マンガで主人公になり、それが実写ドラマ化される。
吉良吉影(きら よしかげ)も魅力的だ。30過ぎの平凡なサラリーマンであるが、平穏な生活を送りたい気持ちから、高い能力を隠し目立たないように生きている。しかし、彼には秘密があり、それがきっかけで仗助たちと争うこととなる。ファッションにこだわりがあったり、平穏な生活とは矛盾した行動を取るのが人間味があり、悪趣味なのが逆に良い。スタンドのキラークイーンが不気味で好き。
キャラクターの名前やポーズの一部に、元ネタが存在する件について
よく話題に挙がる、いわゆる「パクリ」問題だ。疑惑ではなく、見れば参考元がわかるものもたくさんある。
例えば先にあげた「キラークイーン」は、洋楽クイーンの曲「Killer Queen」だし、邦楽Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」を元にした「チョコレイト・ディスコ」というキャラもいる。パクリの多さに、新しくファンになる人は不快に思ったり、憤りを感じることもあるだろう。
他作品を参考にしていることを作者が公言しているし、作品の本質には関わっていないから、ファンの間では「内容がおもしろいからどうでもいい」ということになっている。それはそうだ、読んでる側からすれば不利益はなにもない。
初めて知った時僕はショックだったので、先に伝えておきたいと思って書いてみた。「そういうもんだ」と受け入れさえすれば、逆に元ネタ探しをしたり、元ネタになっている曲を聞いたり更に楽しめる。僕はジョジョの影響で洋楽に興味持ち、いろんな音楽に出会えたのでありがたいと思っている。
ジョジョはこんな人におすすめ
- 能力バトル作品が好きな人
- 頭脳戦や心理描写が多い作品が好きな人
- ハンターハンターや嘘喰いが好きな人
- ネットでよく見かける話題の元ネタを知りたい人
ジョジョまとめ
- パリのルーヴル美術館で展示されるほどの超人気マンガ
- 細かな心理描写・リアリティ・不気味さ・独特のセリフやポージング・敵には敵の正義があることなどが魅力
- とりあえず三部か四部(Part3かPart4)を見てみよう
原作であるマンガがおすすめだ。絵が受けつけない人も、アニメ版なら表現が柔らかいのでとっつきやすいと思う。U-NEXTならジョジョを取り扱っていて見放題だし、無料体験もあるのでおすすめだ。
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