実際に利用してみた結果、ミッドワークスとギークスがおすすめだ。各エージェントの特徴、選び方、利用してみた感想を書く。
4社に同時に登録して、並行して紹介を受けた。最終的にはギークスと契約して、案件に参画が決まった。
フリーランスエージェント 特徴
契約はエージェントと結ぶ
フリーランス⇔エージェント⇔案件元 という形で、採用後もエージェントが仲介し続ける。
雇用契約はないが「もしうちや案件元に変なことしたらお金払ってね」的な契約を結ぶ。
案件の契約は、初回1ヶ月、その後は3ヶ月か6ヶ月毎。自分と案件元の意思で、更新するか否か決まる。
契約にない作業を振られた場合の相談、単価交渉、案件元との契約更新、次の案件探しなどもエージェントがやってくれる。
単価が高く、雇用関係がないSES(System Engineering Service)といった感じだ。
求人に関わらない過去の経歴は、触れられないし話さなくて良い
中途採用であれば即戦力が求められるのは当然だが、その傾向がより濃く感じられた。
雇用関係がなく、技術の切り売りになるので、よりアウトプットを求められる。
エージェントからのヒアリングや面談も、技術ベースの濃い話だった。
例、1日100万アクセスあるサイトの運営経験があるか。Mysqlで副問合せできるか。
利用料は無料だが、マージンを取られる
エージェントは、採用後に案件元からマージン(紹介料)をもらうビジネスモデルで、利用料はかからない。
例えば、案件元が月単価100万で雇いたいとした場合、そのうちの20%前後をエージェントがもらい、残りの80%がフリーランスに単価として支払われるイメージだ。
案件元と直接契約したほうが、マージンを抜かれない分、単価が上がる。しかし、会社との繋がりや経験が少ない場合、直接契約が難しいのでエージェントを使うのが良い。
後述する概要でマージンの記載をしているが、基本的に非公開となっている。利用した中ではミッドワークスのみが公開している。
自分に支払われるはずのお金が流れているわけだから、エージェントの担当者や福利厚生は、有効利用しよう。
フリーランスエージェント 紹介までの流れ
各社ほぼ同じ。転職エージェントや、一般的な採用面接ともだいたい同じ。
- エージェントへの登録または求人の応募
- 案件担当から電話が来る
- 電話で希望条件を聞かれる
- 条件にあった求人を紹介されるので、条件が合えば応募したい旨を伝える
- 応募した求人元に対し、担当者が営業をかける
- 求人元に興味を持ってもらえれば、面談できる時間を聞かれる
- エージェント営業担当の同席・進行の元、求人元の担当者と面談
- 面談を受けてみて、求人に対する温度感を電話で聞かれる
- 選考の進捗や結果について伝えられる
- オファーを受けたら、採用確定
- 再度条件の確認・書類の提出
- 出社
出られなかった場合、メールで電話できる時間を聞かれる。
本人確認を兼ねてか、必ず電話で話す必要があった。
初回電話担当に軽いヒアリング、案件担当に詳しいヒアリングと、会社によっては2回話す必要があった。
詳しいヒアリング時は、Web面談を求められた(ベルフェイスという登録不要のアプリ)
先に話が通っていれば、応募してない求人でも面談依頼がきた
コロナの影響で基本Web面談の模様(Google meetアプリ)
採用元次第で、ある程度回答を待ってもらえる
フリーランスエージェント 概要
レバテック | クラウドテック | ギークス | ミッドワークス | |
特徴 | 知名度が高い、単価が税込み、案件管理アプリがある | フルリモート案件が多い | マージンが低め | 福利厚生が手厚い |
求人数 | 多い | 少ない | 中くらい | 多い |
マージン | 20%前後? | 20%前後? | 15%前後? | 13〜15% |
支払いサイト | 15日 | 15日 | 25日 | 20日 |
フリーランスエージェント レビュー
1位 ミッドワークス
サポートされてる感がすごい
ヒアリングや応対も良かったが、職務経歴書の書き方・先方との面談ポイント・求人の動向まで教えてくれたのはここだけだ。
各案件ごとに「こんな会社と担当者だから、こんなことアピールするとウケが良い」という情報はかなり有益であった。
「高単価ならこの技術」「求人数ならこの技術」というような情報もありがたい。
マメな連絡
連絡は希望通りメール。求人紹介が1件から来たのと、質問へのレスポンスが一番早かった。
連絡は適度でレスポンスは早いので、理想的なコミュニケーションだと感じた。
給与保障制度がある
次の仕事が決まらない場合、条件を満たせば、月額契約単価の80%を日割りで受け取れるもの。
エンジニア・フリーランス経験が浅めだったり、コロナの影響で仕事が決まらなくても、安心。
他にもフリーランス協会の年会費(1万)が無料で、賠償責任補償が付くのもありがたい。
どこの会社も福利厚生を推しているが、「○○が割引」「○○の相談ができる」など似たりよったり。
本当にありがたいと感じる福利厚生を提供しているのは、ミッドワークスくらいだ。
2位 ギークス
和やかだけどしっかりしたヒアリング
雑談も交えてくれて話しやすかった。 希望条件にあった求人を、その日中に約10件紹介してくれた。
紹介自体は2回だけで、まとめて紹介というスタンスだと思われる。
単価が高め
他社と同じような条件でも単価が高く感じたため、マージン率が低いと思われる。
3位 レバテック
案件管理Webアプリが使いやすい
登録後に使えるようになり、未回答・応募中・面談調整中 というようなステータスで絞り込んで管理できる。
求人検索も行えて、ある程度社名や単価がわかるので便利。 求人もある程度多かった。
ヒアリングが細かい
「どんな技術・案件を何ヶ月くらい経験したか」「紹介求人の応募を辞退した理由をなにか」など、事こまかに聞かれた。
他社では察してもらえたり、深堀りされない部分も「なぜ」「どのように」と追求される。
「希望条件にしっかりと合った求人を紹介したい」という熱意とも取れるが、正直うっとおしく感じてしまった。
淡々と追求されたので、事情聴取されている気分であった。
営業熱心
初回のヒアリングを取り付けるための電話が、他社の3倍はあった。
出れないタイミングで一方的にかけてくるので「基本メールにしてほしい」と伝え、ヒアリングの日程調整はメールで行った。
ヒアリング時にも「基本メールで」と伝えたが、何度か電話があったので「とにかく電話をかけろ」的な教育を受けているんだと感じた。
求人の紹介・質問へのレスポンスは圧倒的に遅かったので、なんだかなーという感じ。
4位 クラウドテック
- 初動の求人紹介が一番早かった
- 電話応対の感じが良く、最初の電話でヒアリング・求人紹介までしてくれた。ビデオ面談は無し。
- 高単価で条件にマッチする、他社にない大手のフルリモート案件を紹介してくれた
- 評価が高ければ半年毎に単価が1%上がり、最大で5%まで上がる
- しかし、紹介・取り扱い求人数が圧倒的に少ない
フリーランスエージェント 利用のポイント
まず複数登録
合う担当・エージェントを探し、紹介求人数を増やせる。
同時並行でヒアリング・面談を行うのは大変なので、ひとつの期間で関わるのは3社程度がおすすめ。
求人取り扱い・紹介求人が多い
スキル・条件・担当者によって紹介してもらえる求人数は代わる。そもそもの取り扱い求人が少ないと、紹介も減る。
求人検索機能があるエージェントでは、紹介前にこちらから応募するのも良い。
希望を伝えつつも、妥当な条件にして紹介数を増やす
妥当な条件を提示するために、公開されている求人や、自分の市場価値を知る必要がある。
存在しない条件の案件は見つからないし、 自分の市場価値よりも大きく高い単価の案件に応募しても、採用されない。
まず理想の条件を書き出してから、存在する求人数と見比べて、条件を広げていくのが良いだろう。
たくさん応募して面談を受ける
各社に採用率は平均どれくらいか聞いてみたところ、10社応募したうちの1社から面談依頼がきて、そのうちの3割採用という感じらしい。
働けないのは本末転倒なので、ある程度広めの条件で応募する必要がある。
ちなみに僕は、20社応募、3社面談、2社採用という感じだった。だいたい聞いていた通りだ。
長く付き合いたいと思える
契約更新や違う案件への参画時など、参画後もエージェントと関わることが多い。
気に入る担当やエージェントの場合、心強い。逆の場合はしんどいと感じるだろう。
フリーランスエージェント まとめ
ミッドワークスとギークスがおすすめだ。
利用料は無料なので、とりあえず登録して相談してみるのも良いし、効率が良いので並行して複数の会社に登録するほうがおすすめ。
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